VoicePopper4の価格につきまして

早ければ7月末、遅くとも8月中にはベータ版を公開したいと思っておりますVoicePopper4ですが、価格について、メールでのお問い合わせをいくつかいただいておりますので、こちらで回答させていただきます。

価格は現時点では未定です。公開できる時点でホームページ上にて告知いたしますので、もうしばらくお待ちください。ただし現行ソフトであるVoicePopper3よりは、機能を強化し(VoicePopper3からの改善点)価値を高めておりますので、相応の価格になるとお考えください。

「現行版のユーザに対しての優待価格はないですか?」というお問い合わせもございますが、後継ソフトが出ることをご存じなくて、ごく最近VoicePopper3を購入されたかたには、何らかの配慮をする必要があると思っております。しかし基本的には優待価格はないとお考えください。

価格について制作者が言い訳をするのは恥ずかしいこととは分かっておりますが、恥を忍んで少しだけ言い訳をさせてください。

VoicePopper3は、メールソフト、ニュースリーダー、そして限定的ながらウェブブラウザの機能を併せ持ち、4800円という低価格で2005年に販売開始しました。
他社の音声対応メール、ニュース、ブラウザの単独機能のソフトよりも、大幅に安い価格に設定しました。
またVoicePopper3は、発売開始以来10年以上が経っておりますが、その間バージョンアップ料をいただくことなく、新規購入代金のみでサポートを続けてきました。
その辺りの価値をユーザ様にどのように感じていただけるか、ということに当初は大いに期待しておりましたが、残念ながら低価格であるという価値は、あまり感じていただけなかったというのが、視覚障害者向けソフトに携わって10年以上経過した上での印象です。

公的な補助金である日常生活用具給付を利用しますと、視覚障害者向けソフトは無料または定価の1割負担で購入できますので、ソフトの定価が安いことはご購入者にとってはさほど意味がなく、むしろ定価の高いソフトの方が価値の高いソフトであろうという先入観もあって、よく売れるのかもしれません。
一番良いソフトが欲しい、一番良いものは価格が高いものに違いない、大幅に安いものは避けた方が良い、という考えになるのはいたって自然なことで、やむを得ないことだと今では思っております。

だからといって今回の後継ソフトで価格を不当につり上げるつもりは毛頭ありませんが、当方のソフトが持っている機能や使い勝手、サポート体制(当方は電話サポートがありません)などを他社のソフトの場合と冷静に比較して、VoicePopper3のような価格破壊的な安値ではなく、他社とバランスを取るような価格でありながら、なおかつそれでも安いと思って貰える価格に設定したいと思います。
また、今回のように新規に一からソフトを作り直すような必要がない限り、バージョンアップ料は今後もいただかない方針で頑張って行きたいと思います。そして従来通り、ニュースモジュールの不具合のご報告をいただいてから、一両日中には修正対応を行うことを、今後も続けていきたいと思います。
優待価格のような分かりやすいお得感と違って、分かりにくいメリットかもしれませんが、そういう地味な部分にも価値を感じていただけたら幸いです。