VoicePopper4の５つの特長を簡単にご説明いたします。
パソコンが初めてという視覚障害者の方にソフトの使い方を教えるのは非常に困難です。本ソフトでは、パソコンキーボードに初めて触るという方でも、とりあえず使いはじめられるように、最小限のキーで操作できるように工夫しております。本ソフト起動直後は、縦に並ぶメニューがあり、これが最上位階層となります。上下矢印キーでメニュー項目を選び、右矢印キーで項目の中に入り、左矢印キーで元の階層に戻るという、《矢印キーを使った一貫性のあるメニュー操作方法》です。本ソフトは「お友達からのメールを受信して読む」、「ニュースを読む」だけなら、矢印キーとエンターキーだけで一通り操作できます。パソコンが初めての視覚障害者の方に対しては、まずはこれを最初のステップとしてみてはどうでしょう。これだけでもパソコンを利用する喜びがかなり得られると思います。後はキー操作に慣れるにつれて、徐々に《他の機能》についても学んでいけると思います。
本ソフトでは、使い方を手取り足取り教える必要性をできるだけ少なくするように工夫しております。勘のいい人であれば、ダイアログ操作や日本語入力操作など、基本の概念を最初に教えるだけで、後は自力でヘルプを聞いて学んでいけるでしょう。どんな画面においてもF1キーを押すだけで、その画面に応じた状況依存ヘルプを参照できるようになっています。これによって利用者は「今出ているのは何をするための画面なのか」、「今どんな機能が使えるのか」、「そのための操作方法は？」をいつでも知ることができます。
本ソフトは、Windowsに付属の日本語SAPI音声エンジンを用いて、スクリーンリーダなしで完全に自力で読み上げることが可能です。本ソフトのインストールのみでとりあえず使い始めることが可能なため、大変手軽でお勧めしやすいソフトです。本ソフトをWindowsのスタートアップに登録しておき、なおかつ本ソフトの終了時に自動シャットダウンする設定を利用しますと、スクリーンリーダがインストールされていないパソコンでも、インターネット専用機としてお使いいただけます。またスクリーンリーダをお持ちの場合は、PC-Talker、NVDA等が対応しております（サポート終了済みスクリーンリーダのXPReaderやFocusTalk等も今のWindowsで動作する場合は本ソフトでも機能すると思います）。どのスクリーンリーダを使っても、またスクリーンリーダを使わずに自力で読み上げても、音声ガイドメッセージの内容は同じとなるようにしておりますので、支援を受ける方の混乱は生じません。
インターネットからの情報取得に便利な豊富な機能を一本にまとめました。メールソフトとしてだけではなく、ニュースソフトやRSSリーダー、簡易ウェブブラウザとしてもお使い頂けます。メール本文中に含まれるURLから、そのリンク先を本ソフトの内蔵ブラウザで辿ることもできます。これによりメールとウェブのシームレスな連携が可能になり、かつ一貫した操作ルールで利用できるようになります。メールはメールソフトの操作方法、ウェブはブラウザソフトの操作方法と、頭を切り替える必要がありませんので、利用者の負担が少なくなります。
本ソフトでは、全ての画面を弱視者向けの配色にすることができ、アプリ本体画面とよく使うダイアログにおいて、自由なフォントサイズで表示できるようになっています。フォントの拡大はF3キーで、縮小はShift+F3キーで行えます。高DPIモニタ対応もできており、ギザギザやボケのない美しい拡大フォントをご利用いただけます。メール作成画面は本文欄だけでなく宛先や差出人などのメールアドレスも大きな見やすい文字で編集できます。主要なダイアログ画面の文字を入力するほぼ全ての欄も同様です。拡大したダイアログ画面がパソコン画面サイズを超える場合は、いま入力している欄が必ず表示されるように、ダイアログ画面の移動が自動的に行われます。
是非一度お使いいただいて、ご感想やご意見をお聞かせいただけると幸いです。